こんにちは!

OCTAGON STYLE の藤本です!

この度、不動の人気を誇るハイラックスサーフが入庫いたしました。

オーナー様、数多くのショップから弊社を選んでいただき誠にありがとうございます。

内容はオールペンとオーバーフェンダーの撤去。今流行りの ”ナロー化” です。

ランクルやサーフは発売当時、ナローボディーとワイドボディーではワイドボディーの方が圧倒的に人気は高く現在でも多くの車体が出回っております。

しかし、ナローボディーは発売当時から生産台数も少なく現在では非常にレアです。

そのため、ワイドボディーを加工して ”ナロー化” を施し ”ナロールック” にするわけです。

ハイラックスサーフ185系

こちらが今回ご依頼いただきましたハイラックスサーフ185系になります。

やはり人気のサーフ。このままでも十分かっこいいです!

しかし、発売から20年近く経過しているためグッドコンディションとは言えません。

モールやゴム類の劣化やパーツの浮き・変形・塗装の割れも見受けられます。

ハイラックスサーフ185系の部品取り外し

早速

  • オーバーフェンダー
  • サイドガーニッシュ
  • サイドステップ

を取り外しました。

なんだかこのままでもかっこいいです(笑)

外しただけでもすっきりし、車高も高く見えます。

しかし各部に錆が多いです。日本は湿度が高いため古いクルマをグッドコンディションで維持することが非常に困難です。

そのため錆はしっかり処理しお客様に末永くお乗り頂けるよう徹底致します。

ハイラックスサーフ185系のクリップの穴

さて、各部品を外すと取り付けるためのクリップの穴が無数に開いております。

その数・・・

なんと・・

50以上。

しかも・・・

片側。

両側で100以上の穴が開いています。(笑)

この穴を塞いでいくわけですが、多くの板金屋さんは溶接によって塞いだり、パネルボンドによって塞ぐことが多いと思いますが弊社ではあまりお勧めしません。

溶接によって塞いだ場合、鉄板(ボディー)が熱によって歪んでしまいます。そのためパテを広範囲に盛らなければなりません。広範囲に厚く盛られたパテは数年後にひび割れることがほとんどです。パネルボンドは熱を加えないため歪むことはありませんが、数年後に穴の形がくっきりと浮き出てくる可能性が大きいです。

そのため弊社では歪ませないようにハンダをベースとした特殊技術により穴を塞ぎます。歪む心配も形が浮き出る心配も錆の心配もございません。

ハイラックスサーフ185系のクリップ穴の施工①

こちらがトヨタの工場でオーバーフェンダーを取り付けるために開けられた穴になります。

ハイラックスサーフ185系のクリップ穴の施工②

このように地金まで塗膜を剥きとった後塞いでいきます。

ハイラックスサーフ185系のクリップ穴の施工③

塞いだ後はパテで面を整えます。このときパテは必要最低限しか盛り付けません。

ハイラックスサーフ185系のクリップ穴の施工④

パテを盛った後は十分に乾燥させます。

乾燥不足は密着不良の原因の一つです。均等に熱を加え硬化させます。

乾いたら職人の腕により不要なパテを擦り落とし、形を整えていきます。

ご覧いただくと分かるように少しだけ下が薄く透けて見えます。

ここまで薄いパテであれば今後ひび割れたりする心配もありません。

穴を塞ぐ時点から慎重に進めないとここまで薄いパテで仕上げることは難しいです。

また使用するペーパー(紙やすり)にも気を遣います。

粗い目のペーパーでパテを研ぎつければ早く研げますが深い傷がボディーに入ります。

ペーパーを細かい目まで上げていき深い傷を消していきます。

これも厚盛したパテと同様、早ければ塗装直後。

遅ければ数年後に線キズとして浮き上がってしまい非常に残念な仕上がりとなってしまいますので、弊社では徹底したペーパーの目消しを心がけております。

ここまでしてようやくサフェーサーを塗装です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?穴を埋めるにもたくさんのやり方がありますが、弊社では基本的にはこのような進め方で施工しております。

お客様からのご要望があればそのやり方で施工することも可能です。

板金塗装は復元することはもちろん当たり前ですが、ただ元通りになればいいと言うわけでもありません。何年経過してもその形を維持できなければ話になりません。そのためにはこういった職人の手間が非常に大切です。

我々はオーナー様のこだわりを大切にします。なにせ、我々も大のクルマ好きなので!

次回は続きから!お楽しみに。

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