車をしっかり洗車をしたはずなのに、数日経つと白っぽい汚れが浮いてきてがっかりしたことはありませんか?
実は、この汚れの正体は「水垢」です。
水垢を放置すると、ボディにこびりついて落ちにくくなるだけでなく、塗装が剥げる原因にもなってしまいます。
大切な愛車を守るためにも早めの対策が必要です。
ここでは、水垢の種類や特徴、その落とし方やおすすめのアイテムを紹介していきます。
すでに水垢でお悩みの方はもちろん、これから車を購入する予定の方もぜひ参考にしてみてください。
Contents
車の水垢とは
車の水垢とは、ボディやガラスの表面に付着した白っぽい汚れや黒っぽい汚れのことです。
水道水や雨水に含まれるミネラル分や大気中のホコリ、砂、オイルなどが乾燥して固まることによってシミのように固まってしまいます。
水垢を放置すると塗装面にこびりつき取れなくなってしまうため、早めに対策を行いましょう。
車の水垢の種類と特徴
車の水垢にはいくつかの種類があり、それぞれの原因や落とし方が異なります。
正しく対処するためには、まずどの種類の水垢なのかを見極めることが大切です。
ここでは、3タイプの水垢について解説します。
水性水垢:白っぽい汚れ
水性水垢とは、洗車後や雨の後にボディに残る白っぽいシミのような汚れです。
これは水道水や雨水に含まれるミネラル成分が乾燥して固まり、表面に残ってしまうことが原因で発生します。
初期の段階であれば、洗車や専用クリーナーで落とすことが可能ですが、放置すると自分では取れなくなってしまうため、早めの対処が必要です。
油性水垢:黒っぽい汚れ
油性水垢とは、道路の油分や排気ガス、車に使用されているオイル成分などが車体に付着することが原因で起こる黒っぽい汚れのことです。
水性の水垢よりもやっかいで落ちにくい汚れで、通常のカーシャンプーでは落ちないこともあります。
専用クリーナーを使って早めに除去しましょう。
うろこ状水垢:ガラスの白い斑点
うろこ状水垢とは、窓やミラーにできる白いう斑点状の汚れのことで、「ウォータースポット」とも呼ばれています。
水滴が乾燥した後にミネラル成分がガラス面に残ることが原因で発生します。
通常の洗車では落ちないことも多いため、専用のケアが必要です。
放置すると視界を妨げる原因になることがあるため、早めに対処しましょう。
車の水垢を放置すべきでない理由
車の水垢を放置すると見た目が悪くなるだけでなく、塗装やボディに深刻なダメージを与えてしまうことがあります。
ここでは、車の水垢を放置すべきでない主な理由を3つ解説します。
汚れが定着して取れにくくなる
水垢は時間が経つほど固着しやすくなる性質があります。
一度こびりついてしまうと、通常の洗車では落とせなくなり、専用のクリーナーが必要になることも多いです。
さらに、強くこすって水垢を落とそうとすると、ボディや塗装面を傷つけてしまう可能性があるため注意が必要です。
塗装が剥げてしまうリスクがある
車の水垢を放置すると塗装にもダメージを与え、最終的には塗装が剥げてしまうことがあります。
水垢の中には砂やほこりや油分などが混ざっているため、それらが塗装表面を少しずつ侵食し、最終的にひび割れや剥がれにつながることがあります。
美しい塗装を長持ちさせるためにも、水垢は早めに取り除くことが大切です。
コーティングの効果が落ちる
コーティングとは、ボディの表面に保護膜を形成することで、紫外線や汚れから塗装を守る処理のことです。
せっかくコーティングを施していても水垢を放置すると、コーティング表面に汚れが蓄積して、保護機能や耐久性が低下してしまいます。
コーティングを長持ちさせるためには、定期的な水垢除去が必要です。
車の水垢落とし方や必要なアイテム
車の水垢を効果的に落とすには、正しい方法で適したアイテムを使って行うことが大切です。
ここでは、誰でも簡単にできる水垢の落とし方を紹介します。
- 水垢の原因や種類を確認する
- 洗車用アイテムを揃える
- 水垢を落とすアイテムをボディやガラスに塗布する
- しっかりと洗い流す
- 水滴を丁寧に拭き取る
1.水垢の原因や種類を確認する
まずは付着している水垢のタイプを見極めましょう。
水垢のタイプ | 色・形状 | 発生しやすい場所 |
---|---|---|
水性水垢 | 白っぽいシミ状 | ボディ |
油性水垢 | 黒っぽいシミ状 | ボディ |
うろこ状水垢 | 白っぽいうろこ状 | ガラス・ミラー |
それぞれのタイプに合わせたアイテムを選ぶことで、効果的に水垢を落とすことができます。
2.洗車用アイテムを揃える
水垢は通常の洗車だけでは落とせないことが多いため、専用のアイテムが必要です。
水垢の種類に合わせて必要なアイテムを揃えましょう。
カーシャンプー:初期の水垢におすすめ!
初期の水垢であれば水性でも油性でもカーシャンプーで落とせることがあります。
定期的にカーシャンプーを使って洗車をして、水垢の発生を防ぎましょう。
カー専用クリーナー:頑固な水垢におすすめ!
洗車だけでは落ちない頑固な水垢の場合は、水垢所除去に対応しているカー専用クリーナーを使ってみましょう。
頑固な水垢には研磨剤入りのクリーナーを使うのがおすすめです。
ガラスクリーナー:うろこ状水垢におすすめ!
窓やガラスに付着した水垢を落としたい時は、窓ガラスやミラー専用の水垢クリーナーを使いましょう。
カー用品店やインターネットで購入可能です。
スポンジ・クロス
洗浄や拭き取りに使用するスポンジやクロスを用意しましょう。
キズがつきにくい柔らかいアイテムを選ぶのがおすすめです。
3.水垢を落とすアイテムをボディやガラスに塗布する
汚れに合った洗浄剤(クリーナーなど)を選んだら、水垢が発生している部分に塗布しましょう。
このとき、強い力ではなく優しくこするのがポイントです。
無理な力でこすると車体に傷がつくことがあるので注意しましょう。
4.しっかりと洗い流す
洗浄剤を使用したら、たっぷりの水で丁寧に洗い流します。
洗浄成分が車体に残ってしまうとシミや劣化の原因になるため、すすぎ残しがないようにしましょう。
5.水滴を丁寧に拭き取る
最後に、クロスや柔らかい布で水滴をしっかりとふき取りましょう。
このときしっかりと水分を拭き取ることで、新たな水垢の発生を防ぐことができます。
ただし、強い力でこするとキズがつく可能性があるので、優しい力で拭きましょう。
車の水垢を落とす際の注意点
車の水垢を落とす時に、間違った方法で行うと車体にキズをつけてしまう可能性があるので注意が必要です。
ここでは、車の水垢を落とす際の主な注意点を解説します。
水垢落としをやり過ぎない
水垢が気になるからといって頻繁に水垢落としを行うと、塗装面やコーティングの層を削ってしまう可能性があります。
特に研磨剤入りのクリーナーを使いすぎると、車体のツヤが失われることがあるので注意が必要です。
適切な頻度については、製品の説明書やメーカーが推奨している回数を参考にしましょう。
原因に合ったアイテムを使う
水垢には水性水垢、油性水垢、うろこ状水垢の3タイプがありますが、それぞれ落とし方が異なるので、原因に合ったアイテムを使いましょう。
タイプに合わないアイテムを使うと、汚れが落ちないだけでなく車体をキズつけてしまう可能性があるので注意が必要です。
作業前に水垢の種類をしっかりと見極めるようにしましょう。
力を入れて擦らない
水垢を早く落としたいからといって強い力でこすると、車体に細かなキズが入ってしまいます。
特に黒色など濃い色の車はキズが白く浮き出て見えて目立つので注意が必要です。
水垢は力任せに落とすのではなく、適切な洗剤と柔らかいクロスを使って、やさしい力で丁寧に落としましょう。
晴天よりも曇りの日がおすすめ
水垢落としや洗車の作業は、直射日光の下で行わないようにしましょう。
直射日光の下で作業をすると、洗浄剤や水滴がすぐに乾いて水垢やシミができる可能性があります。
特に夏場はボディが高温になりやすく、薬剤や水滴の蒸発が早いので、曇りの日や木陰で行うことをおすすめします。
車の水垢予防にはコーティングがおすすめ!
水垢を効果的に予防したいなら「コーティング」がおすすめです。
コーティングを施すことで、車体表面に保護膜を形成し、水垢の原因である汚れや水滴が付着しにくくなります。
ここでは、コーティングについて詳しく解説していきます。
コーティングとは
コーティングとは、車の表面に透明の保護膜を形成する処理のことです。
ガラス系コーティング、ポリマーコーティング、フッ素コーティングなどいくつかの種類があり、紫外線・雨・水垢から塗装を守る役割を果たしています。
コーティングをすると塗装のツヤや発色が良くなり、新車のような美しさを維持することが可能です。
プロ施工によるコーティングがおすすめ
コーティングは市販の薬剤を使用してセルフ施工することも可能ですが、仕上がりの美しさや耐久性を重視したい場合はプロに依頼するのがおすすめです。
プロ施工では、洗車、磨きなどの下処理を行ってから丁寧にコーティング作業を施してくれるので、長期間にわたって効果を発揮することができます。
プロ施工によるコーティングの費用相場
プロ施工によるコーディング費用は、車の種類やサイズ、施工内容によって異なります。
一般的な費用相場は以下の通りです。
車種 | ガラスコーティング費用相場 | ポリマーコーティング費用相場 |
---|---|---|
軽自動車 | 4万円~15万円 | 1万円~3万円 |
普通車 | 5万円~20万円 | 2万円~4万円 |
ミニバン・SUV | 7万円~20万円 | 4万円~6万円 |
ガラスコーティングは費用が高めですが、その分耐久性が高く効果が持続します。
予算や目的に合わせて選ぶようにしましょう。
コーティングを長持ちさせる方法
コストパフォーマンスを長持ちさせるためにはメンテナンスが大切です。
定期的に洗車をして、ホコリや砂が溜まらないようにしましょう。
また、洗車後はすばやく丁寧に水滴を拭き取り、水垢が発生しないようにすることも大切です。
さらに、コーティング専用のメンテナンス剤を定期的に塗ることで、撥水性を高めることができます。
自分でできる車の水垢を予防する方法
車の水垢は一度できてしまったら落とすのが大変なので、普段から予防することが大切です。
毎日のちょっとした心がけで予防することができるので、できることから実践してみましょう。
ここでは、誰でも簡単にできる水垢の予防法を紹介します。
こまめに洗車をする
水垢は雨や洗車後に残った水滴が乾燥して、ミネラル分やほこりなどが固まることで発生します。
これらの汚れは時間が経つほどに取れにくくなるので、こまめに洗車をして汚れを落とすのが効果的です。
特に、花粉や黄砂が飛び交う春や雨が多い梅雨時期は、定期的に洗車をしましょう。
一般的に月2回程度洗車をすることが推奨されています。
気になったときは水垢落としをする
頑固な水垢は洗車だけでは落とすことができません。
洗車をしてもなかなか落ちない水垢が発生した時は、水垢専用クリーナーを使って除去しましょう。
水垢は放置すると塗装やコーディングに入り込み、取れにくくなってしまうため、気が付いたらすぐに行うことが大切です。
屋内に駐車をする
車を長期間屋外に置いておくと、雨や夜露によって水滴が付着して水垢が発生しやすくなります。
そのため、雨や水滴に濡れることがない屋内駐車場を利用するのがおすすめです。
もしも屋内駐車場がない場合は、カーカバーを使用して水滴が付着しないようにしましょう。
駐車環境を見直すだけでも水垢の発生を減らすことができます。
水滴をそのままにしない
洗車後や雨あがりに車に付着した水滴をそのままにすると、水垢が発生します。
特に水道水にはミネラル分が多いため、洗車後は丁寧に拭き上げることが大切です。
拭き取りの際には、ボディだけでなくガラス、ミラー、ホイールなどの水が溜まりやすい場所も忘れないようにしましょう。
水滴を拭く時には、柔らかいクロスなどで優しく行うことが大切です。
信頼できる業者を見つけるポイント
水垢除去やコーティングは自分で行うよりもプロに任せる方が美しく仕上がります。
しかし、業者によって品質や対応が異なるため、信頼できる業者に依頼することが大切です。
ここでは、信頼できる業者を見つけるための主なポイントを紹介します。
過去の実績や専門を確認する
信頼できる業者を見つけるためには、過去の施工実績やその内容を確認しましょう。
公式サイトや店舗で公開されている施工実績をチェックすると、その業者が得意としている作業内容や車種が分かります。
あなたが依頼したい作業の実績が多い業者を選ぶと、安心して任せることができるでしょう。
複数業者で相見積もりを取る
プロにコーティングや水垢除去の作業を依頼する場合は、少なくとも3社以上の業者から見積もりを取りましょう。
複数業者から見積もりを取ることでその作業の費用相場や内容を把握することができます。
また、複数業者の見積もりを比較することで、納得して業者を選ぶことができます。
口コミや評判を参考にする
実際にその業者を利用した人の意見が大変参考になります。
インターネットやSNSの口コミや評判を確認して、仕上がりの質、スタッフの対応、納期などを確認しましょう。
特に仕上がりの美しさに関するコメントをいくつかチェックすることで、その業者の技術力を知ることができます。
ただし、一つの情報源だけでは意見が偏ってしまうことがあるので、複数の情報源を参考にしましょう。
アフターサービスの有無を確認する
業者を選ぶ際には施工後のアフターサービスについてもチェックしましょう。
特にコーティングは時間が経つと効果が薄れてくるため、定期的なメンテナンスが必要になってきます。
施工後の点検の有無、不具合時の対応などを事前に確認しておくと安心です。
まとめ
車の水垢は放置するとなかなか取れなくなり、塗装やコーティングに悪影響を及ぼします。
水垢は洗車後や雨上がりの水滴を放置することで発生することが多いので、水滴がついたら拭き取る習慣をつけましょう。
もしも水垢ができてしまったら、できるだけ早く適切な処置をしましょう。
自分で落とせない場合はプロの手を借りるのもおすすめです。
水垢予防のためにコーティングを施しておくと、水垢だけでなく汚れの予防にもなり、美しさをキープしやすくなります。